今日、桜の柄のペンダントを 和柄トールペイントのお教室にしていったら 「先生!ダメです!」 と言われてしまいました。。。
和柄トールペイントのクラスには 着付けの先生をしている生徒さんが何人もいらして、 教えていただくことがたくさんあります。
今日は、10月にあるお着物のパーティーに向けて いくつか帯留めを作ってみたいと ワイワイ言いながらレッスンし、 同時に私は「桜の秘密」について教えてもらいました。
着物の世界では必ず季節を先取りするのだそう。
まあ、「先取り」というのはなんとなくわかる気がしますが、 その「先取り」が半端ない!!
「桜が咲いたら桜の柄は着てはいけない」のだそうですよ。
「早く桜が咲かないかな〜」と 桜の開花を心待ちにする、 その短い期間に桜の着物や帯をつけるのだそうです。
そして、一旦桜が咲いたら 自然の美しさには所詮かなわないので、 桜の下で桜の柄を着ないのです。
間違って着ちゃったら 「あら〜、野暮ねぇ」 と言われるのだそうです。
厳しい〜〜!
桜の時期に 桜のお着物を着て出かけるのは 「ステキ!!」なんて思ってしまう私は 「野暮」な素人です。
でも、桜は1年中着けていい柄って教わったのですが・・・
そう、桜は日本を象徴する柄なので、 本来は1年中着用できます。
それじゃあ、 開花の直前しか着れない桜って どんな桜???
そう思いますよね。
それは、 「枝のついた桜」だそうです。
そう、今日、生徒さんにダメだしをされたのは 以下の桜のペンダントです。
「枝があった方が風情がある」 なんて思ってわざわざ入れたのですが、 これがつける時期を狭めてしまったのです。
枝がついていると「写実的な桜」と見なされ 開花直前のほんの1ヶ月くらいしか 着けてはいけないのだそうですよ。
桜の柄を1年中楽しみながらも、 ある一定の厳しいルールをもって 桜の柄を制するという 日本人の趣の深さを知りました。
同様に、 秋の七草にある「萩」や「桔梗」はまさに「秋」の柄ですよね。
なので、着物を着る時期は、 秋を先取りした「盛夏」の時期がベストです。
夏の着物に秋の模様なんて〜 と思うかもしれませんが、 そういえば母の夏の着物に 桔梗が描かれているのを見たことがあります。
それこそが「粋」で、 ルールを知らないで着てしまうのは 「野暮」なんですね。
私なんかが着物を着たら、 「野暮」のオンパレードです(ーー;)
でも、そんなルールを気にしていたら 着れる着物もなくなっちゃう!
ですから、知っていることが大切で、 「野暮ですが〜」と言って 好きな着物を着て楽しむのがいい! と私は思いますよ。
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